日本人の男性がロシアに亡命を求めた、という記事が8月にあった。
モスクワ近郊の空港ビル内で暮らすこと2カ月。現地メディアの取材にジャーナリストを名乗り、
日本を「偽りだらけの土地」と呼んだ
▼続報がないので外務省に聞くと、男性はすでに帰国していた。
だが、単なる「お騒がせ事件」ではない、ざらついた感触を残した
▼安保関連法成立から1カ月。
18日には自衛隊最高指揮官の安倍晋三首相が米原子力空母に乗り、文字通り身を委ねた。
指揮は米軍、行き先は戦場。そんな懸念を象徴する場面。この先、亡命の選択肢もあるだろうか
▼昨年、在日3世の辛(シン)淑(ス)玉(ゴ)さんとこの話題になった。周囲には国外脱出組もいるという。
辛さんは、と聞くと「逃げたくても逃げられない人がいる。私だけ逃げられない」
▼確かに亡命できるのは一握りだろう。成功の保証もない。
何より、今の日本に生きる主権者として針路を誤らせない責任を、周辺国や次の世代に負っている
▼ただ、死んでしまっては何にもならない。国家が暴走した時に、心中する義理もない。
日本で踏ん張るのか、踏ん切るのか。それはいつか。正解は事前に分からない。
個人それぞれの選択になるのだろう。(阿部岳)
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=137660
モスクワ近郊の空港ビル内で暮らすこと2カ月。現地メディアの取材にジャーナリストを名乗り、
日本を「偽りだらけの土地」と呼んだ
▼続報がないので外務省に聞くと、男性はすでに帰国していた。
だが、単なる「お騒がせ事件」ではない、ざらついた感触を残した
▼安保関連法成立から1カ月。
18日には自衛隊最高指揮官の安倍晋三首相が米原子力空母に乗り、文字通り身を委ねた。
指揮は米軍、行き先は戦場。そんな懸念を象徴する場面。この先、亡命の選択肢もあるだろうか
▼昨年、在日3世の辛(シン)淑(ス)玉(ゴ)さんとこの話題になった。周囲には国外脱出組もいるという。
辛さんは、と聞くと「逃げたくても逃げられない人がいる。私だけ逃げられない」
▼確かに亡命できるのは一握りだろう。成功の保証もない。
何より、今の日本に生きる主権者として針路を誤らせない責任を、周辺国や次の世代に負っている
▼ただ、死んでしまっては何にもならない。国家が暴走した時に、心中する義理もない。
日本で踏ん張るのか、踏ん切るのか。それはいつか。正解は事前に分からない。
個人それぞれの選択になるのだろう。(阿部岳)
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=137660



